働きざかりの中高年脳卒中闘病記(灯病記:高血圧は命にかかわる病気です)

46歳にして、突然に襲ってきた脳出血という予期せぬ大病。発病後10年経過し、振り返りまとめてみました。病と闘った闘病記ではなく、自分自身をどこかに導いてくれる灯台のように感じましたので灯病記としました。


 

脳卒中回復期(発症後2ヶ月~半年)の効果的なリハビリ

   ★回復期(発症後2ヶ月~半年)の効果的なリハビリ

  急性期のリハビリを終えると、症状も安定し精神的にも自分の状態を

   受け入れることができるようになっていると思います。

 

      この時期のリハビリのポイントは

     「24時間、365日リハビリ」です。

 

f:id:syosakoi:20160115234838p:plain

 

   通常のリハビリ訓練は、午前中1時間(OT)、午後1時間(PT)です。

      言語障害があれば、STが1時間加わります。

 

       OT(作業療法士によるリハビリ訓練)

       PT(理学療法士によるリハビリ訓練)

       ST(言語聴覚士によるリハビリ訓練)

 

  ********************************* 

    ★回復期リハビリが復帰の正念場

    機能回復は発症後半年以内が80%だといわれています。

    急性期に早期リハビリを開始することも大切ですが、

    社会復帰・後遺症軽減のためには、回復期のリハビリが正念場です。

 

    24時間、365日がリハビリが大切だとよく言われています。

    しかし、この体制をとっている病院はそんなに多くありません。

    休日出勤するスタッフを揃えなければならないからです。

 

    休日のリハビリは期待できないと考えて平日のリハビリを

    充実させることが大切になります。所定の時間【2時間】では、不十分です。

    もちろん病室でのリハビリや廊下・階段を使ってリハビリも可能ですが、

    できることならリハビリ室の自主トレ使用をお願いしてみて下さい。

 

      f:id:syosakoi:20160116075314j:plain

 

    リハビリ室使用のメリットは

        ・気持ちの切り替えができること

        ・他の人のリハビリを見て励みになる

        ・転倒などがあってもすぐ対処してもらえる

 

    私の場合は、人気のない病院だったことが幸いして

    (患者さんより、スタッフの人数の方が多い(笑))

 

    朝から夕方まで、ずっとリハビリ室を使用していました。

    もちろん、指導はしていただけないので全て自主トレです。

 

    外科のリハビリもつらいと思いますが、脳卒中のリハビリは

    機能回復訓練と違って、指令機能の回復訓練なので

    外科のリハビリ以上の時間を必要とするのです。

 

    指や手を動かすことによって、脳の指令機能の回復を期待するので

    本来の動作の全く逆を行うのです。

 

    気の遠くなるようなリハビリの繰り返しです。

    痛みはないのですが、指令が働かないのですから

    動くわけはありませんよね。

 

    それでも一歩一歩牛歩のように進めるしか方法はありません。

    ここであきらめてしまえば、回復のチャンスを永遠に失うのです。

 

   f:id:syosakoi:20160116081607j:plain

 

    親指が少しずつ動きだし、次に人差し指と全ての指が

    何とか動くようになるのに、1ヶ月の時間が必要でした。

    私は、1日中リハビリをやって、やっとそこまでです。

 

    もしあなたの親しい方がリハビリに苦しんでいたら

    どうぞ愛情をこめて伝えてあげてください。

 

      「今、やらねばいつやる」のかと