脳卒中回復期にぜひ取り組みたい東洋医学リハビリ
回復期には、『24時間365日リハビリ』が大切ですが、
脳卒中ぼリハビリには、訓練のしやすい箇所と
反対に訓練のしにくい箇所があるのです。
いいかえると、力の入りやすい箇所と
力の入りにくい箇所と言えるかもしれません。
★リハビリ訓練のしやすい箇所
訓練しやすい箇所(力の入りやすい箇所)といえば、手の指です。
みなさんも自分手の動きを考えてみて下さい。
物を握ったり細かい動きが必要なので、
手には力が入りやすくなっているのです。
特に物を握る動きですね。
個人差はありますが、硬直が激しくなければ手の機能回復は
リハビリの頑張りによって相当の回復が期待できると思います。
★リハビリ訓練のしにくい箇所
反対に、訓練しにくい箇所(力の入りにくい箇所)は、
足の指(小指)です。 考えてみてください。
歩く時に足の小指を上げようと意識して歩いていますか?
足の親指は歩く時に持ち上げようと意識しているかもしれません。
しかし小指は、意識しなくても勝手に親指ついてきているのです。
この勝手について来ている箇所ほど、訓練のしにくい箇所はありません。
人間の身体は本当によくできています。
力を入れて動かす必要のない箇所は、
自然に他の動きに連動して動くようになっています。
これではリハビリ訓練の方法がありません。
手の指は一生懸命動かそうとすることによって、
少しずつですが動かせることができるようになりました。
しかし、足の親指を上げようと訓練することはできても、
小指を上げようとする訓練はできないので、
どうしても足を水平に保つことができないのです。
歩行の際に左足を上げると、小指が下がって斜めになります。
そのため、装具という補助用品を使用しなければなりませんでした。
装具の装着は、毎日のことですから、煩わしくなってしまいます。
★東洋医学リハビリ
では効果があるリハビリの方法はないのでしょうか。
私は、力の入りにくい箇所は東洋医学リハビリが有効だと
退院後の鍼灸院体験で学ぶことができました。
鍼、マッサージ等によって訓練しにくい箇所(力の入りにくい箇所)を
強制的に動かせるリハビリを行うのです。
近年、リハビリ病院内に鍼灸師や柔道整復師が常駐している病院も
みられるようになりました。本当に有り難いことです。
私は、西洋医学と東洋医学が融合したリハビリがもっと
一般の病院にも普及していくことを心から望んでいます。