働きざかりの中高年脳卒中闘病記(灯病記:高血圧は命にかかわる病気です)

46歳にして、突然に襲ってきた脳出血という予期せぬ大病。発病後10年経過し、振り返りまとめてみました。病と闘った闘病記ではなく、自分自身をどこかに導いてくれる灯台のように感じましたので灯病記としました。


 

吉備リハは施設ばかりでなく自然環境もとても素晴らしいです。

吉備リハは、民間では考えられない素晴らしい施設ですが、 自然環境も素晴らしいものがあります。 吉備高原都市そのものが深い緑につつまれています。

なぜ若い人が脳卒中なんかになるのでしょうか

吉備リハには、脊髄損傷や頸椎損傷の患者さんが多いことに加えて もう一つ気になったのは脳卒中の若い方が多いと言う事実です。 私は発症したのは48歳でしたが、自分ではこの病気では若い方だと思っていました。 全く次元が違いました。10代後半、20代前半の…

脳内出血と脳幹出血はどう違うのでしょうか。

吉備リハで一緒に入院していた 17歳の高校生である彼が発症した脳幹出血について調べてみました。

脊髄損傷・頸椎損傷のリハビリ専門病院に転院しました。

私が転院したのは、 国立吉備高原職業リハビリテーションセンター(通称:職リハ)が併設された 独立行政法人 労働者健康福祉機構吉備高原医療リハビリテーションセンター (通称:吉備リハ)です。 岡山県の真ん中にある加賀郡吉備中央町の 吉備高原都市 に…

社会復帰のためには急性期のリハビリが最も重要になります。

以前にもリハビリを早期開始する重要性を書かせていただきました。私が、曲がりなりにも社会復帰できた経過を振り返ると急性期といわれる発症から1ヶ月の間のリハビリが 最も重要であったと感じています。

リハビリ専門病院へ転院する時のPT・OTの状態です。

脳内出血発症から1ヶ月が経過しました。左半身が全く動かない状態から 上肢については5本の指をある程度自由に動かすことができ、 とても重いのですが腕の上げ下げもできるようになりました。 腕と手も連動して動くようになりました。

PTの進捗です。平行棒の歩行訓練・階段昇降訓練ができるようになりました。

▼平行棒訓練 回復の遅れていたPTでしたが、 車椅子から平行棒に移り歩行訓練ができるようになりました。 リハビリでよく見る光景ですね。 やっとここまでくることができたと、少し安心しました。

OTの進捗状況です。腕の静止は動かすより難しいのです。

腕に限らず足でもいいのですが、 動かしたりすることよりも静止させるリハビリの方が大変でした。

医療保険を日額保障から実費保障への結論(損保会社の医療保険をすすめます)

医療保険について自分の体験したことをレポートしてきました。 入院体験からわかったこと、感じたことは、 退院したあともずっと気になっていました。 おちついたら、自分で各社の保険を調べて 一覧にまとめ比較検討しようとまで思っていました。

医療保険を日額保障から実費保障へ その4

5、先進医療病院に行きたい。 (大阪ボバ-ス病院)、病気の情報が欲しい。 脳内出血という病気だったわけですが、 今まで、身近にそういった病気をした人がいなかった為、 脳内出血ってどんな病気なのか?脳梗塞とどこが違うのか? 自分の場合どこまで回復…

医療保険を日額保障から実費保障へ その3

2、入院って医療費以外にけっこうお金がかかります。 3、手術費が必要だったらどうしよう。 4、ボ-ナスは、下がります。

医療保険を日額保障から実費保障へ その2

1、個室を使用したかった。 最初に入院した病院では、脳内出血の発病当初でもあり、 精神的な動揺も大きく、不安で夜よく眠れない状態が一週間ほど続きました。 看護婦詰所のすぐ横の病室だったので、重病人の入る病室でした。 夜中に看護師さんたちが、他の…

医療保険を日額保障から実費保障へ その1

私が、右視床脳内出血を発症したのはもう10年前になりますので、 今はもっといい保険(商品)がでていると思いますが 実際に自分が長期入院を経験したことにより、 いろいろわかったこと、感じたことがありました。 今の時代でも参考になる部分があるかもし…

転院?(リハビリ専門施設へ)急性期から回復期

入院後2週間が過ぎた時に、主治医から 「もう少し回復したら、リハビリ専門の施設に転院しましょう。」 といわれてびっくりしました。 やっと車椅子で移動できるようになったばかりなのに なぜ転院をしなければならないのかよくわかりませんでした。

笑顔の援助(リハビリ応援団)

苦しいことも多かったリハビリです。 普通の日常生活がおくれないことの精神的なストレスも多々ありました。 どこまで回復できるのか先の見えない不安も大きかったです。 担当医の説明についても煮え切らない説明で不満でした。 そんな暗く沈みがちだった日…

ど根性リハビリ(リハビリ室の主になりました)

この時期以降、必死になってリハビリに取組みました リハビリを必死になってやれた理由 ・脳内出血発症は自己都合(原因)であり、生活がかかっていること ・担当医の方から、回復の目安説明が得られなかったこと ・勤務先の上司から、早く職場復帰して欲し…

回復がすすまないPT(足首が動きません)

PTの担当はOT担当の女性とは違って若い男性です。 機能の回復訓練なので支える力が必要ですから、 男性が多いのかと思っていました。 若い方ですがとてもしっかりした明るい好青年でした。

2日目からのOT(棒つかみと移動)

2~3日かけてやっと親指を曲げたり伸ばしたりできるようになりました。 次は、親指とひとさし指を動かして棒をつかむ訓練です。 直径2cmくらいで、長さ15cmくらいの丸い棒が 穴があいた箱に何本も立てられています。

リハビリ本番の開始(急性期のリハビリ)

OT、PTのリハビリテーション専門職の力をかりて いよいよ本格的な訓練の開始です。

話すこと、食べること(OT・PTそしてST)

▼言語障害 私はお世話になることはありませんでしたが、 左脳にて脳内出血、脳梗塞を発症した場合には、 身体の障害に加えて言語に障害がでる場合が多いのです。 あの長島茂雄さんがそうです。 快活なしゃべりが特徴であった長島さんですから、 言語障害は惜…

リハビリ専門職の方のお世話になりました

車椅子での移動が容易になり いよいよリハビリ室での 本格的なリハビリが始まりました。 午前中OT(作業療法士によるリハビリ)が1時間 午後 PT(理学療法士によるリハビリ)が1時間 両方とも1時間が標準で行われますから、 リハビリ室で1日2時間リハビリを…

脳内出血・くも膜下出血と脳梗塞との違い

脳梗塞、脳出血、くも膜下出血はまとめて脳卒中と呼ばれています。 医学的な違いでなく、患者側から知りたい違いをまとめてみました。 医学的な違いは、参考サイトで http://no-kosoku.net/about/ ▼脳血管障害患者数 総患者数148万人 脳卒中の患者のうち…

脳内出血とその原因・症状・後遺症

脳卒中について先日レポートしました。 脳卒中の中の一つである脳内出血の原因ですが、 脳内出血は高血圧そのものが原因となるもので、脳内で血管が破れて、出血するものと簡単に説明しました。 もう少し詳しくレポートします。 脳内出血とは脳内の血管が何…

脳卒中とはどんな病気?[脳梗塞-脳内出血-くも膜下出血]脳の血管障害が原因

・脳卒中とは 脳梗塞、脳内出血、くも膜下出血の3種類で、 脳の血管の障害が原因となって脳が正常に働かなくなる病気を まとめて脳卒中といいます。 ・脳内出血とは 脳の血管が破れて、脳の内部で出血するものです。 脳内出血は高血圧そのものが原因となって…

脳内出血リハビリ開始(少しでも早いリハビリを)

発病から1週間ほど経過して脳の状態が落ち着いてきたので ベットまで理学療法士の方がきて下さって ベットの上でリハビリが開始されました。

脳卒中におけるリハビリテーションとは

この頃は気持ちにとてもそんな余裕はなく、 脳内出血におけるリハビリテーションの意味や脳内出血発病直後なのに、 なぜ病室まで来て早くリハビリテーションを始めるのかわかりませんでした。

半身麻痺のリハビリ開始!車椅子移乗がまず目標!人間の体の神秘を痛感

半身麻痺のリハビリは、 動けないベットの上で始まりました。 理学療法士の言われるには、 まず、車椅子に移乗するのが目標だそうです。 そうすれば、自分でトイレにも行けるし 売店にもいくことができます。 行動の幅は大幅に広がります。 しかし、その時の…

左半身麻痺!緊急入院から1週間経過しても左半身が全く動きません

緊急入院の翌日目が覚めても 左半分の体が全く動かないのは夢ではありませんでした。 振り返ってみて、この時が最も苦しい時期でした。 まるでカッターナイフで切ったように 左半身だけが軽く痺れ、ピクリとも動きません。 緊急入院後1週間の状態、左半身麻…

脳出血を発病!恐ろしい病魔はある日,突然にやってきました

突然の発病 私が、脳出血を発病した 恐ろしい病魔がある日突然にやってきたのは、 10年前の暑い夏の日(7月31日)のことでした。 朝いつものように、出勤しようとしたところ、 少し気分が悪かったので、 時間ギリギリまで布団で、休んでいました。 時間にな…

突然のイエローカード1枚目(レッドカードでなくてよかった)

私は、48歳の時に、 右視床脳内出血により、左半身麻痺になりました。 長島監督が脳梗塞で倒れられたとき同じ時期です。