働きざかりの中高年脳卒中闘病記(灯病記:高血圧は命にかかわる病気です)

46歳にして、突然に襲ってきた脳出血という予期せぬ大病。発病後10年経過し、振り返りまとめてみました。病と闘った闘病記ではなく、自分自身をどこかに導いてくれる灯台のように感じましたので灯病記としました。


 

脳卒中におけるリハビリテーションとは

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この頃は気持ちにとてもそんな余裕はなく、

脳内出血におけるリハビリテーションの意味や脳内出血発病直後なのに、

なぜ病室まで来て早くリハビリテーションを始めるのかわかりませんでした。

  

落ち着いてから本やネットで調べてみると

脳内出血や脳梗塞により壊された神経細胞は、二度と元にはもどりません。

では、半身麻痺となった体は、永久に動かないままなのでしょうか。

 

なぜそうなるのかはっきりしたことはわかっていませんが、

発症直後の早期から半身麻痺した部分の手や足を強制的に動かしたり、

脳より指令を与えたりすると

道路のバイパスのように新たな神経回路が作られて

手や足から脳へ指令が伝わるようになるそうです。

つまり、通常の指令状態の逆を行うことにより、

体の末端から脳へ指令を伝えようとするのが、

脳卒中におけるリハビリテーションの目的なのです。

この考え方は、整形外科のリハビリテーションなどとは違うものだと言えます

 

そして、この脳のバイパス作成機能は、

発症してから早ければ早いほど、作成されやすいとのことです。

回復可能な目安としては、発症から半年間が一般的だと言われています。

この半年間の回復期にいかに早く真剣にリハビリを行うかが、

その後の社会復帰に大きく影響します。

 

昔、脳卒中は安静にする必要があるとの見解が主流で、

発症してから1ヶ月くらいは何もせず安静第一にしていたそうです。

そのため、脳卒中では寝たきりで介護が必要になる場合が多かったようです。

今でも、そういった古い考えの病院があるかもしれません。

 

高齢の場合でも早期にリハビリテーションを開始した方が

効果が高いそうなので、

知り合いに脳卒中の方がおられたら、

早期リハビリテーション効果のアドバイスをお願いいたします。

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