働きざかりの中高年脳卒中闘病記(灯病記:高血圧は命にかかわる病気です)

46歳にして、突然に襲ってきた脳出血という予期せぬ大病。発病後10年経過し、振り返りまとめてみました。病と闘った闘病記ではなく、自分自身をどこかに導いてくれる灯台のように感じましたので灯病記としました。


 

脳出血を発病!恐ろしい病魔はある日,突然にやってきました

 

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突然の発病

私が、脳出血を発病した

恐ろしい病魔がある日突然にやってきたのは、

10年前の暑い夏の日(7月31日)のことでした。

 

朝いつものように、出勤しようとしたところ、

少し気分が悪かったので、

時間ギリギリまで布団で、休んでいました。

 

時間になったので、起き上がろうとしたところ、

頭の中で、プツンと音がしたような気がしました。

 

次に起き上がろうとしましたが、

すでに左半身が全く動かず,

起き上がれない状態になっていました。

 

これはおかしいと思い、すぐに子供の名前を呼びましたが、

声がやっと出せるような状態でした。

 

妻は出かけており、子供もそれぞれの部屋にいましたが、

よく声が届いたと思います。

もし声が届いてなかったら・・・・・

何回も叫べる状態ではありませんでした。

 

生まれて初めての救急車に乗せられ、

救急隊員の人の「○○病院」という声が、聞こえました。

 

緊急入院

以前眼底出血の治療で

危うく失明しそうになったことがあり、

聞いたことがない病院だったので、

よほど「他の病院へ」と言おうとおもいましたが、

「倒れた病人が指定するのも変だろう。」

と思いそのまま病院へ搬送されました。

 

救急車の中で血圧を計ったら、

上か下かはわかりませんが

「200」という声が聞こえました。

 

 

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そのあたりから、意識が薄れ始め、

次に気がついたのは病室で、

妻の心配そうな顔が見えました。

 

医師の診断 

症状としては、右脳視床出血であり、

出血の量は少ないので、手術の必要はなく、

血液が自然に吸収されるのを待ち、

止血剤等を点滴し様子をみるとのことでした。

 

担当医のDrから

「出血により、神経細胞が、破壊されたことと、

周囲が腫れているので、

その圧迫により左半身が、

動かなくなっています。

残念ながら元どおりには、もどりません。」

 

といわれとてもショックを受けました。

 

「リハビリでどの程度まで回復しますか」?

 

というこちらからの問いに対しても、

「個人差があるので、なんともいえません。

ずっと動かない状態のままの方もおられます。」

 

という差し障りのない答であり、

不安がつのるばかりでした。

 

患者側としては、もちろん

はっきりわからないことは理解できますが、

今まで、何人もの患者をみておられるわけですから、

 

「 個人差があるので、断言はできませんが、

出血の箇所、大きさ、範囲から考えて、

リハビリにより、○割位の方が、

日常生活に支障がない程度には、回復されています。

しかし、これはあくまで統計上の数字であり、

個人差が優先します。」

 

というような回答は、

医師を職業とするなら

可能なのではなかったのでしょうか。

 

もはや、文句をいう気力もありませんしたが、

医師に対する強い不信感がありました。

 

その日の夜は、痛みはありませんでしたが、

不安でとても眠ることはできませんでした。

 

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