働きざかりの中高年脳卒中闘病記(灯病記:高血圧は命にかかわる病気です)

46歳にして、突然に襲ってきた脳出血という予期せぬ大病。発病後10年経過し、振り返りまとめてみました。病と闘った闘病記ではなく、自分自身をどこかに導いてくれる灯台のように感じましたので灯病記としました。


 

2日目からのOT(棒つかみと移動)

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2~3日かけてやっと親指を曲げたり伸ばしたりできるようになりました。

次は、親指とひとさし指を動かして棒をつかむ訓練です。

直径2cmくらいで、長さ15cmくらいの丸い棒が

穴があいた箱に何本も立てられています。

  

まずこの棒をつかみ、上に持ち上げる訓練です。

何とか親指とひとさし指で棒をつかめるようになりました。

次にこれを穴から引き上げるのです。

腕と手の両方の力と協力が必要です。

 

やっと引き上げることができました。

そうしてその棒を別の穴に入れます。

この穴に入れることが微妙な動きが必要で、

なかなか上達しませんでした。

 

隣で、高齢の女性の方が千代紙をおられていました。

私の訓練も老人ホームなどで行われる訓練と同じようだなと

苦笑した覚えがあります。

 

1週間くらい訓練すると棒の移動も相当スムーズになりました。

当初は親指とひとさし指だけの動きでしたが、

その内残りの指も動くようになりました。

しかし、残りの指は3本同時にしか動かないのです

 

棒を指全部でつかもうとすると、

まず、親指とひとさし指が動いて

次に残りの指3本が一緒に動いて棒をつかみます。

 

それと、指の動きとしては、

握る動きの時が力が入りやすく、訓練しやすいのですが、

開くときは、力を抜いた状態となるので、逆に訓練がしずらいのです。 

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皆さんも手を握って開いて見て下さい

開くときに力を入れてひらこうとはしないと思います。

麻痺の回復訓練は手を握るよりも開く訓練の方が大変でした。

 

このように1日少しずつではありますが、

目にみえて回復していくと気分的にも嬉しく前向きになり

さらに前向きにリハビリに取り組むようになりました。

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