働きざかりの中高年脳卒中闘病記(灯病記:高血圧は命にかかわる病気です)

46歳にして、突然に襲ってきた脳出血という予期せぬ大病。発病後10年経過し、振り返りまとめてみました。病と闘った闘病記ではなく、自分自身をどこかに導いてくれる灯台のように感じましたので灯病記としました。


 

ようやく職場復帰することができたのに退職することを決めた理由

半年間の入院生活を経てようやく職場復帰できたにもかかわらず

職場復帰から1年後に退職することを決意しました。

 

退職することについて、いろんな方からおしかりを頂戴しました。

「障害者なんだから会社員を続けるべきだろう」

「組織を離れて個人で事業をすることは健康な人でも難しい」

言われていることは全て正しいことばかりです。

責任者の方からも一応慰留していただきました。 

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それでも退職することに決めた理由は

 

①今の職場で脳内出血を発症したことは、このまま同じ職場で仕事をしていると

 同様の生活習慣から抜け出すことは難しいので、再発するかもしれない。

 組織な中で神経をすり減らして仕事をしていくことはもう無理だと感じていました。

 

②このまま定年まで勤めても評価は低いままなので、

 会社のお荷物のようになってまでしがみつきたくない。

 現実にそういった先輩諸氏を見ていました。

 当然ですが、能力の低い人ほどそういった傾向が強いように思います。

 

③残り少ないかもしれない自分の人生で、一度くらいは独立してやってみたい。

 

④明らかに障害があるとわかる状態でなく、

 歩かなければ、障害を持っていることはわからない程に回復できていたので、

 変に食べていくくらいは、どうにかなるだろうという気持ちがありました。

 

⑤子ども二人が卒業して学費の心配がなくなっていました。

 

しかし人間は、自分の都合のいいように考えるものだと思います。

退職を決めた理由はいろいろありましたが、

④の障害の回復程度が最も大きなウエートを占めています。

障害がもう少し重ければ、組織にしがみつくしかなかったかもしれません。

 

退職といっても、もちろん違う会社に転職するわけではありません。

仕事内容も全く違う分野でなく、在職中に発注者として携わっていた業務を

今度は業者になってこなしていく内容なので、現在の業務の延長にありました。

 

さていよいよ第二の人生のスタートです。