働きざかりの中高年脳卒中闘病記(灯病記:高血圧は命にかかわる病気です)

46歳にして、突然に襲ってきた脳出血という予期せぬ大病。発病後10年経過し、振り返りまとめてみました。病と闘った闘病記ではなく、自分自身をどこかに導いてくれる灯台のように感じましたので灯病記としました。


 

素敵な車椅子を開発してくださいました。WHILL株式会社です。

ヤフ―ニュースで、

95万円の車椅子に予約殺到 背景にエンジニアの決意<AERA>

の記事を発見しました。

 

WHLL株式会社が開発した電動車椅子の紹介記事でした。

さっそく、HPを見てみました。

 

トップページを見た時の最初の感想は「かっこいい!!」でした。

私は脳内出血を発症し入院していた時、2ヶ月近く車椅子にお世話になりました。

院するまで車椅子に乗ったことはなく、入院して初めて車椅子で、

病院内を移動したり、外出したりすることを体験しました。

 

以前に比べて、車椅子の利用に関する社会的支援は大きく進歩しでいると思います。

しかし、記事にも書いてあったように、ほんの数センチの段差が、

車椅子を利用すると大きな支障になることもよくわかります。

リハビリ病院内でさえも気づく点がありましたら、

一般社会では、車椅子の利用者にとっては、障害だらけなのは当然だと思います。

 

私は、数か月の利用で終わりましたが、障害の著しい方や脊髄損傷・頸椎損傷の方に

とっては、一生涯必要となるいわば足代わりです。

左足首の介護備品を注文する際に、車椅子を注文する様子もみることができました。

長時間利用するものですから、一人一人に合わせたオーダーメイドです。

注文者も業者さんも真剣に打合せされていました。

車椅子だけでなく、座るクッションに至るまで

当然のことですが、機能・使い心地重視でした。

 

入院中の外出で、車椅子で初めてショッピンッグセンターに行ってみて

何か周りの人の視線を感じるのです。

本当は見られていないのかもしれませんが、

自分の意識が過敏になっているのが原因かもしれません。

 

「社会に存在する段差や傾斜といった物理的な要因とはまた別に、

車いすに乗ることは、周囲から『病人みたいでカッコ悪い』

と思われてしまうのではないかという恐怖心がある。記事より

 

車椅子にもデザインのコンセプトが欲しいと感じていました。

若い人も利用されるので、機能・使い心地重視に加えて、

かっこよさ、乗ってみたい気持ちもが生まれる事により、

少しでも日々の暮らしに喜びが見いだせるのではないでしょうか。

 

記事の紹介に戻ります。

WHLL株式会社は、3人の方が創業されました。

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3人の方とも優しい・いい表情をされています。

 

記事より引用しました。(敬称略)

CEO杉江理が、健常者であればさして気にもとめない数センチの段差を、

既存の電動車いすが克服できない事実を知ったのは5年前。

杉江さんは日産自動車のデザイナー出身。

当時杉江は、中国・南京で日本語学校の教師として働いた後、

途上国でのボランティアを体験。自身の次なる活躍のステージを探していた。

そんな矢先、車いすユーザーにとって「第2の足」であるはずの車いすは、

当事者にとってポジティブにとらえにくいものであるという現実を知る。 


「社会に存在する段差や傾斜といった物理的な要因とはまた別に、

車いすに乗ることは、周囲から『病人みたいでカッコ悪い』

と思われてしまうのではないかという恐怖心がある。

そんな当事者たちのイメージを払拭するような、スタイリッシュで、機能的な、

これまでにない車いすを開発しようと決心したのです」

この時、技術者魂に火がついた。この思いを実現するために杉江が頼った人脈こそ、創業メンバーである福岡宗明(32)と内藤淳平(31)だった。

人との出会いは時に化学反応を起こす。

エンジニアの志が育んだ人脈が、ものづくりへとつながったケースです。

記事より引用しました。(敬称略)

 

数か月しか利用しなかった私でも嬉しいのですから、

利用されている方ご家族の方にとっては、何よりの朗報だと思います。

素晴らしい開発に感謝します。