働きざかりの中高年脳卒中闘病記(灯病記:高血圧は命にかかわる病気です)

46歳にして、突然に襲ってきた脳出血という予期せぬ大病。発病後10年経過し、振り返りまとめてみました。病と闘った闘病記ではなく、自分自身をどこかに導いてくれる灯台のように感じましたので灯病記としました。


 

脳卒中と脊髄損傷・頸椎損傷の症状・リハビリの比較

プロスケートボーダー岡本圭治さんのブログ記事が載っていたので、

脊髄損傷・頸椎損傷と脳卒中の症状・リハビリについて改めて考えてみました。

 

私が入院していたリハビリ病院の疾病割合です。

 

脳卒中の主な症状★

運動機能の障害:いわゆる片麻痺と呼ばれているもので、発症箇所により

        右半身か左半身のどちらかが麻痺します。

        右脳発症 ⇒ 左半身

        左脳発症 ⇒ 右半身 が一般的です。

言語障害   :左脳に発症した場合に多く見られます。

        言語ばかりでなく、咀嚼障害も併発することがあります。

高次脳機能障害記憶、判断、視認など人間として重要な部分の障害です。

  

★脊髄損傷・頸椎損傷の主な症状★

運動機能の障害 :損傷箇所により、下半身、上半身に麻痺が及びます。

         首から下全てが麻痺する場合もあります。

合併症        

自立調整機能障害:意識しなくても体が自分で調整してくれる機能の障害です。

         体温調整、発汗、血圧等  

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脳卒中のリハビリ★

発症してから6ヶ月(急性期)にどれだけリハビリしたのかが、

回復とどんな障害が残るかのポイントになります。

理学療法士作業療法士言語聴覚士により訓練が行われます。

回復の見込みは、発症箇所、損傷の程度により、

個人差があるので何とも言えませんが、ある程度の回復は可能ではないでしょうか。

長島茂雄さんの症状がよくわかると思います。)

まれに数年経過しても回復する方がおられるようです。

 

★脊髄損傷・頸椎損傷のリハビリ★

吉備リハに入院していた時、半数の人が脊髄損傷・頸椎損傷だったにも関わらず

自分のリハビリに精一杯で、他のリハビリの様子まで見る余裕はありませんでした。

急性期のリハビリが大切なのは、脳卒中と同じですが、

運動機能の回復は難しいようです。

吉備リハのリハビリでも、残っている機能を使っていかに身体を動かし、

上手に日常生活を送ることができるかが、訓練の目的になっていると聞きました。

そのため入院も長期になる場合が多いようです。

(吉備リハでは2年も入院している人がおられました。)

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脳卒中も脊髄損傷・頸椎損傷もつらい病気であることに変わりありません。

程度の差はあれ、残りの人生を障害を持って生きていかなければなりません。

本人にとって受け入れ難いことであると思いますが、

まず現実を受け入れて自分のできることをやっていくしかありません。

家族の理解と思いやりが何よりも心の支えになります。