働きざかりの中高年脳卒中闘病記(灯病記:高血圧は命にかかわる病気です)

46歳にして、突然に襲ってきた脳出血という予期せぬ大病。発病後10年経過し、振り返りまとめてみました。病と闘った闘病記ではなく、自分自身をどこかに導いてくれる灯台のように感じましたので灯病記としました。


 

退院後の日常生活を想定したリハビリ専門病院のOTです。

 吉備リハでのOTは、ADLを高めるための訓練設備が充実しており、

以前の病院では、体験できないリハビリを受けることが、できました。

 

【ADLとは】

日常生活動作のことを言います。食事・更衣・移動・排泄・整容・入浴など

日常生活を営む上で不可欠な基本的行動を指します。

基本的日常生活動作、日常生活活動とも言われます。

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 ▼排泄動作

まず、最も基本となるのは利用回数が多い排泄動作です。

リハビリ室内にあるトイレを使用して

動作の確認、手すりの利用方法などを実際に試してみます。

麻痺がどちらかにあるか、麻痺の程度によって利用方法が異なりますので、

最も適した状態を見つけることが大切になります。

右麻痺と左麻痺では、手すりの位置が全く変わってくるので、

実際に使用してみて、位置、高さを把握します。

その状態を自宅でも再現できるように、自宅の改造などが必要であれば、

その改造に結びつけます。

よく改造した後で、使えないという事例も多いそうです。

この確認によって、退院後のADLが円滑に行なわれることにつながります。

 

 ▼入浴動作

よく介助が必要になることが多い動作です。

水で滑りやすくなっているので転倒のおそれがありますから、

慎重な動きが必要になってきます。

私の場合は自分で浴槽に入ることができるのですが、

浴槽で腰をおろすことが難しかったので、

浴槽内で利用できるイスを使用しました。

イスには滑り止め機能がついているので安心です。

高さについても微妙な調整が必要となるので、何種類か使用してみて

どれがいいのか選択します。

 

リハビリ室にトイレやお風呂の設備が設置されていることは

大きなメリットだと感じました。

 

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 ▼その他

 もぐらたたきゲームによく似た機器が設置されており、

遊び感覚で訓練を行うこともありました。

リハビリはともすれば単調になりがちなので、

このような設備がもっとあればさらに訓練意欲が高まると思います。

 

パソコンもリハビリに取り入れられています。

INにも常時接続されていましたので、有効に活用させていただきました。

 

自動車の運転席が再現されている設備があり、

私は左麻痺なので改造の必要がありませんが、

右麻痺の場合にはどのような改造が必要なのか体験できると思います。

 

忙しいにもかかわらずOTの方の対応は、とても丁寧で暖かく、

どなたも患者さんにやさしく接しておられます。

また、患者さんの話に」もよく耳を傾けていただきました。