働きざかりの中高年脳卒中闘病記(灯病記:高血圧は命にかかわる病気です)

46歳にして、突然に襲ってきた脳出血という予期せぬ大病。発病後10年経過し、振り返りまとめてみました。病と闘った闘病記ではなく、自分自身をどこかに導いてくれる灯台のように感じましたので灯病記としました。


 

いよいよリハビリ専門病院のPTが始まりました。

 吉備リハに転院していよいよリハビリ開始です。

建物が平屋で歩く距離が長いので、病室からの移動だけでもリハビリになります。

まず、リハビリ室へ車椅子なしでいくことが、目標になりました。

  ▼PT

痛みや転倒事故がないよう大変丁寧にすすめていただきました。

患者側からすれば、回復したいあまり、ともすれば焦って激しいリハビリを

やりたい気持ちが強いと思います。

激しいリハビリの方が回復が早くなると思いがちですが、

休養も必要であることと、少しずつ行うほうが、

回復が早いことを説明していただき納得して取組むことができました。

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以前の病院と違ってPTには若い女性もおられました。

やはり女性がいると雰囲気がなごみます。

PTのリハビリ室は片流れの大空間で、開放感があり気持ちよくリハビリできます。

歩行訓練が直線で25M可能な訓練室は、市内の病院では考えられないと思います。

リハビリ室から直接中庭にでることができ、床と違う軟らかい土の感覚や、

吹く風を体に感じながらら歩行訓練をすることができ、

とても爽やかな気分で訓練することができました。

ずっと硬い床でリハビリしてきたので、土の軟らかさは懐かしいものでした。

やはり自然っていいですね。 

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あまり頻繁にではありませんでしたが、左足に電気を通してその刺激により機能を回

復させることも試みてもらいました。

残念ながらやはり左足首はあがりませんでした。

 

  ▼課題

PTの方一人の担当患者数に無理があるように感じました。

1時間に2名リハビリしますが概ね20名くらい担当しておられます。

人気のある病院ですから患者さんが多いのはいいことだと思いますが、

以前の病院と比べて言葉は適切でないかもしれませんが、

流れ作業のようにこなしているようにも見えました。

担当者の予定表はびっしりです。プールの日には監視も行う必要があります。

 

OTは、患者さんが、一人でできる訓練も多いと思うのですが、

PTについては、常に見守る必要があります。 

一人あたりの担当患者数がもう少し少なくなれば、

電気治療やプールでの指導など個人個人にあった

きめ細やかなリハビリ可能になるのではないかと思いました。 

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 温水プールには週1回から2回入っていました。

数名の利用者のためにプールを稼働させるのですからコストを考えれば

民間施設ではとても難しいことだと思います。

介助用のリフトも高価な設備だと思いますが、

私が入院しているときには一度も利用されることはありませんでした。

ちょっともったいない話です。