働きざかりの中高年脳卒中闘病記(灯病記:高血圧は命にかかわる病気です)

46歳にして、突然に襲ってきた脳出血という予期せぬ大病。発病後10年経過し、振り返りまとめてみました。病と闘った闘病記ではなく、自分自身をどこかに導いてくれる灯台のように感じましたので灯病記としました。


 

社会復帰のためには急性期のリハビリが最も重要になります。

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以前にもリハビリを早期開始する重要性を書かせていただきました。
私が、曲がりなりにも社会復帰できた経過を振り返ると
急性期といわれる発症から1ヶ月の間のリハビリが

最も重要であったと感じています。

 

この時期の回復状況によって後々どれくらいまで回復できるのか

予測できると思います。

もちろん個人差がありますので、

発症後数年経過してから回復される方もおられますが、

大部分の方は、発症から半年が一つの区切りになっています。

8割方この半年間で回復できるところは回復します。

 

医学的なことはよくわかりませんが、

おそらく、出血によって破壊された神経細胞

リハビリによって別のバイパスを作成する能力は

時間が経過することによって失われていくものだと思うのです。

破壊された当初なら神経細胞も自力で再生しようとする力が

残っているのではないかと私は思うのです。

 

▼急性期リハビリ
何よりリハビリによる回復が顕著に現れます。

それがさらにリハビリを行う力になります。

やればやるだけ回復すると言っても過言ではありません。

まだ自分のおかれている状況がよく理解できていないので、

リハビリを無我夢中でできると思います。

 

ここで回復することにより、

その後のリハビリに対するモチベーションが維持できます。

リハビリを行うクセがついて、半年間リハビリを継続実施することができます。
(私は3ヶ月目くらいにうつ状態になり、1週間ほど何もやる気のおこらない時が

 ありました。)
この時期に回復しなかった部位については、

半年後からもゆるやかな回復しか期待できず、

何か違うリハビリ方法を考える必要があると思います。

 

▼叱咤激励を
皆さんそれぞれ、症状が違いますので一概には言えませんが

もし、周囲の方に脳疾患の方がおられその方が身内や親しい方であれば

  1. 急性期の回復時期を失うと回復できたであろう機能も永遠に失ってしまう可能性が高いこと
  2. 発症後半年までが8割回復できる区切りであること
  3. 今の頑張りが残りの人生に大きな影響があること

を伝えていただいて、叱咤激励してあげて下さい。
半年後から一生懸命リハビリしても効果は少ないと思います。

つらく、苦しいとは思うのですが、愛する家族のため、

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何より自分自身のためであることも伝えて下さい。

体験者として「あの時期リハビリを頑張っていれば」と後悔する人が

一人でも少なくなることを願っています。