働きざかりの中高年脳卒中闘病記(灯病記:高血圧は命にかかわる病気です)

46歳にして、突然に襲ってきた脳出血という予期せぬ大病。発病後10年経過し、振り返りまとめてみました。病と闘った闘病記ではなく、自分自身をどこかに導いてくれる灯台のように感じましたので灯病記としました。


 

リハビリ専門病院へ転院する時のPT・OTの状態です。

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脳内出血発症から1ヶ月が経過しました。左半身が全く動かない状態から

上肢については5本の指をある程度自由に動かすことができ、

とても重いのですが腕の上げ下げもできるようになりました。

腕と手も連動して動くようになりました。

 

発症当時は一人でシャツを着替えることはできず、

嫁さんに手伝ってもらっていました。

この頃になると苦労しながらも一人でできるようになっていました。

根性リハビリの効果もあってよくここまで回復したと自分でも思っています。

 

下肢については、立ち上がって平行棒につかまり歩行可能な状態です。

階段の昇降も手すりがあれば可能になりました。

足首があがらないので、手すりなしでの歩行や長時間の歩行は困難です。

まだまだ移動については車椅子が主役になっていました。

ベルトリハビリの効果もありませんでした。

足首さえ上がれば・・・・もっと歩けるのにという思いが強くありました。

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 転院時には上記のような状態にまで回復しました。

入院当時を考えてみれば夢のような話です。

しかし、まだ社会復帰できるまでには至っていません。

 

精神的にも落ち着いてきて

自分の状態を受入れて前向きにリハビリに取り組むことができるようになりました。

最初の頃よく「ためいき」をついていましたが、

転院時には「ためいき」もすっかり少なくなっていました。

長いようで短かかった1ヶ月でした。

 

救急車で搬送されたので、自分で病院を選ぶことはできませんでした。

治療や病状の説明については不満がありましたが、

リハビリについては、OT・PTの方ともしっかりされていました。

また、病院にとってはいいことではないかもしれませんが、

リハビリ室を使用する患者さんは少なく

私が朝から夕方までリハビリ室にいても

他の患者さんに迷惑になることはなかったと思います。

 

開頭手術でも必要となれば別だったと思いますが、

投薬治療だけでリハビリがメインであった私には

ゆったりとした気持ちで周囲を気にすることなく

リハビリに専念することができました。

看護師さんやリハビリ担当者、その他の職員の方も

どこかのんびりしたところが感じられてよかったです。

大きな人気のある病院では患者数も多く、どうしても慌ただしく感じられます。

自分のような症状であれば、いい病院だったように思います。 

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さてこれからリハビリ専門の病院に転院するわけですが、

「厳しいリハビリ」の病院と聞いたので

どこまで回復することができるのか不安と期待を感じていました。