働きざかりの中高年脳卒中闘病記(灯病記:高血圧は命にかかわる病気です)

46歳にして、突然に襲ってきた脳出血という予期せぬ大病。発病後10年経過し、振り返りまとめてみました。病と闘った闘病記ではなく、自分自身をどこかに導いてくれる灯台のように感じましたので灯病記としました。


 

PTの進捗です。平行棒の歩行訓練・階段昇降訓練ができるようになりました。

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平行棒訓練

回復の遅れていたPTでしたが、

車椅子から平行棒に移り歩行訓練ができるようになりました。

リハビリでよく見る光景ですね。

やっとここまでくることができたと、少し安心しました。

  

はじめて平行棒を握って立ち上がろうとしたら、

怖くて立ち上がることができませんでした。

脳内出血を発症してから3週間くらい経過していたと思います。

 

やっと立ち上がることができましたが、

目にはいる景色が全く違ったものとなり驚きました。

腕に力を入れて立っているのが精一杯でした。

 

少しずつですが、一歩一歩足元を確かめるようにすすみました。 

平行棒で歩行訓練ができるになったら階段の昇降です。

 

▼階段昇降訓練

両側に手すりがあるので平行棒と同じなのですが、

階段の昇り降りはまた別物でした、

最初、昇ることはできても前を向いて降りることができずに、

後ろ向きでおりました。

1週間くらいすると、そこそこ平行棒の中で動けるようになりました。

 

次には、平行棒の中で大きなビニールボールを蹴るリハビリでした。

何より、腕が自由に使えない状態では、転倒することがもっとも危険です。

PTの方もそのあたりに十分配慮してリハビリをすすめて下さいました。

 

平行棒と階段の昇降ができるようになってからは

昼休みやリハビリ室が閉まった17:00以降は

廊下や階段の手すりをつかんで自主訓練を行いました。

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 OTに比べて回復が遅れていたので焦っていたのは確かです。

なんといっても足首(小指)が動かないのです。

何とかしなければと考えて

ベルトを足首の先に巻いて自分で持ち上げる訓練を考えました。

左手で持ち上げることによりOTの訓練にもつながると考えたのです。

【一石二鳥】だこれで回復すると思いました。

 

それ以降、リハビリ室での自主訓練は全てベルト引き上げ訓練に終始しました。

リハビリベットに座って(高さが低いのです)

足先にベルトを引っかけて足首を引き上げるのです。

腕でつかんで補助するのですが、いつまでたっても

足首は自力で上がってはくれませんでした。

腕でベルトを引き上げるばかりです。PTの方も妙案はないようでした。

結局転院するまで足首については、あまりリハビリの効果はでませんでした。

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毎日同じようなリハビリでも飽きがきてしまうので、

転院まじかには自転車こぎができるようになりました。

遠くから見ていてやってみたいなと思っていたことがやっと実現しました。

訓練用自転車に乗ること、足にベルトを着けること

最初はPTの方に手伝ってもらっていましたが

次第に自分だけでもできるようになりました。

ペダルを回すことは思いの外簡単にできました。

 

自転車はちょうど窓際にあり5階だったので外の景色がよく見えました。

8月の夏まっさかりで、多くの人が汗をふきながら歩いている姿が

何故か印象に残っています。

自分だけ何でこんなことをしているのか不思議な感覚でした。

いまでもあの光景を思い出すことがあります。