働きざかりの中高年脳卒中闘病記(灯病記:高血圧は命にかかわる病気です)

46歳にして、突然に襲ってきた脳出血という予期せぬ大病。発病後10年経過し、振り返りまとめてみました。病と闘った闘病記ではなく、自分自身をどこかに導いてくれる灯台のように感じましたので灯病記としました。


 

話すこと、食べること(OT・PTそしてST)

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▼言語障害 

私はお世話になることはありませんでしたが、

左脳にて脳内出血、脳梗塞を発症した場合には、

身体の障害に加えて言語に障害がでる場合が多いのです。

あの長島茂雄さんがそうです。

快活なしゃべりが特徴であった長島さんですから、

言語障害は惜しまれてなりません。

  

▼STとは

言語機能の回復訓練場合は、STと言われる言語聴覚士により行われます。

私は、訓練しているところを見るだけでしたが、

運動機能障害だけで十分だと言語に障害がでなかったことに深く感謝しました。

 

言語障害について一般の方は、

話すことだけの障害と考えておられると思いますが、

障害が激しい場合には、摂食・嚥下(食べる・飲み込む)機能にも

障害が生じてしまいます。

 

食べること話すことは人間の本能に関わる重要な部分です。

運動機能障害で自由に体が動かないことに加えて

他の人とのコミュニケーションがとりづらいことは、

精神的にも大きな負担となります。

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▼リハビリの方法

手足のリハビリのようなトレーニングは できませんが、

やはり首から上の筋肉強 化を目的に、

首を動かしたり舌を出したりする運動を行います。

例えば嚥下機能の リハビリでは、息をこらえて唾を飲み込み、

その後に咳払いをして息を開放するなどです。

100%の回復は難しくても、こうしたリ ハビリによって日常の不便を解消したり、

生活を楽しめる程度にまで機能を改善させることは可能です。

根気強いリハビリが必要となります。

 

しかし、こうした訓練を行うSTは

専門のリハビリテーション病院でないと配属されておらず、

OTやPTに比較して十分認知されていないように感じました。

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